野立て太陽光発電とは?
2012年にFIT制度が導入されてから、国内の太陽光発電市場はますます活発化しています。
太陽光発電はエコで環境にも優しい上に、自家発電もできるという事で導入を検討されている人も多いでしょう。
そこで今回は、太陽光発電の中でも「野立て」に焦点を当てて、太陽光発電について違いを解説します。
これから太陽光発電設備の購入を考えている方、必見です!
野立て太陽光発電は土地を有効活用できる発電方法
野立て太陽光とは、読んで字の如く屋根の上ではなく地上に設置するタイプの太陽光発電を示します。
未開拓の耕作放棄地や使われなくなったゴルフ場など広大な場所に設置されるケースが多く、中には巨細な発電力を持つメガソーラーと呼ばれるようなものまであります。
車や電車などで移動している際に見たことはある人も多いのではないでしょうか。
野立ての太陽光発電は、その性質上屋根ではなく地上に設置するため、注意しなくてはいけない部分があります。
詳しく見ていきましょう。
土地面積がある程度必要
野立て太陽光発電に必要なパネルを設置するための土地面積は、パネルの出力と枚数によって違ってきます。
一般に出力が10kWのパネルを設置するには約30坪(約100㎡)の面積が必要とされています。
また単にパネルの設置面積だけ必要なのではなく、パワーコンディショナなどの機器も設置しなければいけないため、最低限の広さよりも余裕があることが求められます。
土地に関しても、以下の条件を考えなければいけません。
- 日照条件:太陽光パネルに影がかからないか
- 地盤条件:地盤が強固かどうか
- 電柱の近さ:電柱が近くにあるか
日照条件と地盤条件はご想像いただいた通りです。
日が当たらなければ発電できませんし、地盤が弱いと地崩れを起こしてしまいます。
電柱の近さに関しては、電力会社に売電する際の接続費用と直結しますので、電柱が近い方がメリットです。
必要な手続き
産業用で太陽光発電をする場合、「低圧発電所」と「高圧発電所」に分かれます。
50kWを超えるか超えないかで低圧か高圧かが変わるので、どれだけの発電量になるかは把握しておかなければいけません。
50kWを超えると経済産業省職員の立ち入り検査を受けることがあります。
野立て太陽光発電を設置する場合、設置場所の確保と安全性を確認した上で設置作業をしなければなりません。
低圧発電なのか高圧発電なのかにもよって手続きが変わってくるので、どの程度の規模間なのかを把握しておく必要があります。